検査・健康診断について
胃カメラ(上部消化管内視鏡)
細径の経鼻内視鏡を使い、食道、胃、十二指腸における炎症、出血、また腫瘍などが起きていないか検査できます。
バリウムを使ったレントゲン検査の場合、胃などの形を見ることしかできませんが、内視鏡であれば粘膜の色調や凹凸も把握することができます。またその際、同時に表面組織を顕微鏡検査のために採取することや、止血や病変の切除、薬品の散布などを行なうこともできます。
また口に入れるのではなく鼻から通すタイプの内視鏡ですので、咽頭反射による嘔吐が起きにくいだけでなく、苦痛も極めて少なく、検査中も会話することが可能となります。
腹部エコー(腹部超音波検査)
腹部に超音波を発信し、反射するエコーをコンピュータ処理することで内部を断層的に把握できるものです。
正常な組織とは異なるコントラストがあれば、腫瘍、ポリープ、炎症、結石などが生じている可能性があると診断できます。
またエコー検査は産婦人科で胎児の検査にも使われており、わずかとはいえX線検査のように被爆するといったリスクがないというメリットもあります。
24時間心電図・血圧測定
病院に来たときにだけ測定した心電図や血圧だけでは、どうしても患者様の状態を正しく把握することができません。
そこで24時間記録が可能な測定器を使って日常の数値変動を記録することで、不整脈や虚血性心疾患の精査を行ないます。
機械は軽量で、携帯できますので生活への支障はほとんどありません。
血管年齢測定
血管は年をとるごとにどうしても硬くなってしまいます。
また中性脂肪などの蓄積で血管の内壁が厚くなると、動脈硬化のリスクも高くなります。血管の柔軟性がなくなったり狭くなったりすると、狭心症や心筋梗塞を引き起こす危険性も高くなってしまいます。
この検査は、手足の血圧と、脈の伝わる速度を5分程度計測するだけで、血管のしなやかさや動脈に閉塞が起きていないかを把握することができ、患者様の血管年齢がわかります。
骨密度測定
骨にどれくらいミネラル類が詰まっているかを測り、骨の強さを把握することができます。
骨密度が低下するということは骨がもろくなっているのと同じですので、圧迫骨折などの原因になります。
特にご高齢の方にとっての骨折は寝たきりを引き起こす可能性がありますので、定期的に骨密度を測定して骨粗鬆症が起きていれば早期に適切な治療を行なうことが大切です。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)検査
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中、1時間に5回以上の無呼吸が繰り返される、もしくは10秒以上の呼吸停止がある状態を指します。この場合、睡眠の質が非常にわるくなっているため、日中に突然の眠気が起こり、交通事故などを起こす危険性があります。
また生活習慣病とも密接に関連しているとされています。
この検査では、睡眠障害や睡眠が浅いなどといった状態が起こっていないかどうか、無呼吸の長さや頻度、そして無呼吸時の血中酸素飽和度を測定することができます。
採血・レントゲン
当院では一般的なレントゲン、採血検査も行なっています。これは内視鏡検査も同様ですが、腹部レントゲン検査の際には、事前に絶食していただくなどの準備が必要となります(検査は朝8時頃からを予定しています)。
健康診断
疾病というのは、その大半がいきなり発症するのではなく、自覚できる頃にはかなり進行して悪化した状態であった、という場合がよくあります。生活習慣病などはその代表格です。
これを防ぐには、定期的な各種検査によって健康状態を評価する「健康診断」、または特定の疾患を早期発見する「特定健診」を行なうことが必要です。
- 検査は政府が定めた一般検診の基準項目(平均11項目)で行ないます。
- およそ1,000種類の病気について、発見することが可能です。
- 企業や自治体が、料金の一部または全額を負担(無料~1万円前後)します。
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